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現存する土方歳三の刀

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天然理心流試衛館で修行を積んだ土方歳三は、天然理心流の流儀に必ずしも忠実ではなく、当て身、足払いなどを駆使する実戦的な剣法を編み出し、新撰組副長時代には無敵の強さを発揮するまでになっていました。

その土方歳三が愛用した刀が、大刀の和泉守兼定と越前康継、脇差の堀川国広でした。 このうち、堀川国広は現在失われてありませんが、和泉守兼定と越前康継は実物が保存され、観覧することができます。

和泉守兼定が見られる土方歳三資料館

土方歳三が佩刀としていた和泉守兼定は、実は二振りあります。

ひとつめは、11代和泉守兼定作の2尺8寸のもので、京都守護職会津藩主松平容保より下賜され、新撰組副長として京都にいた当時に使用していました。これは研ぎ師の記録に残っているためそれと知れるのですが、現在は失われています。

ふたつめは、12代和泉守兼定作の2尺3寸1分6厘のもので、箱館戦争の折に義兄の佐藤彦五郎に送られたとされます。
この刀は、後に佐藤家から土方歳三の実家に贈られ、現在は土方歳三資料館に展示されています。

土方歳三資料館

和泉守兼定を展示している土方歳三資料館は、土方歳三の生家のあった東京都日野市石田2-1-3にあります。
多摩都市モノレールの万願寺駅から徒歩2分の場所です。

ここは土方が12歳の時に移築した生家を建て替える際に、住居の一部を展示用として解放した個人運営の資料館のため、開館日は原則として第1と第3日曜日の12時から16時となっています。
ここには、鉢金、木刀、鎖帷子、書簡、発句集など土方歳三愛用の品を含めた資料70点余りが所蔵されています。

ただし、日野市指定有形文化財でもある和泉守兼定の刀身は毎年歳三の命日である5月11日に合わせた年一回の公開となっており、次回は2015年5月が予定されています。

葵越前康継が見られる佐藤彦五郎新撰組資料館

土方歳三の刀のもうひとつ、越前康継2尺3寸5分は南蛮鉄を使ったことで知られる刀匠で、元は下阪市左衛門という名でしたが、徳川家康から葵の御紋と「康」の字を使うことを許され、葵阪下、葵御紋康継などの名で呼ばれるようになりました。

土方の使用した刀には刀剣の試し切り役として有名な山田浅右衛門家の八代山田浅右衛門吉豊とその兄の在吉が試し切りをしたという銘が刻まれている名刀で、甲州勝沼の戦いの後、土方が義兄の佐藤彦五郎に贈ったものです。

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佐藤彦五郎新撰組資料館

越前康継を展示している佐藤彦五郎新撰組資料館の所在地は、東京都日野市日野本町2-15-5。幕末に天然理心流の道場を開いた名主・佐藤彦五郎の住居であった日野宿本陣の裏手にあります。 JR中央線日野駅から徒歩5分、京王線高幡不動駅からのバスならば、生活保健センター下車徒歩2分の場所です。

佐藤彦五郎が多摩時代から、近藤勇、土方歳三ら新撰組隊員を物心共に援助してきた関係で、近藤勇の短銃、土方歳三の笛、山南敬助の死を告げる沖田総司の書簡など新撰組に関する一級の資料が集められています。

ここも個人運営の施設資料館であるため、開館日は原則として第1と第3日曜日の午前11時ら午後4時まで、越前康継の展示もやはり土方歳三の命日に合わせた4月から5月の一カ月間となっています。

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