Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!

浅井長政と市 政略結婚で結ばれた二人の仲はどうだった!?

Sponsored Links

戦国一の美女と謳われる信長の妹、市は後に戦国時代の激動を象徴する、茶々、初、江の三姉妹の母親でもあります。

夫である浅井長政との仲睦まじさは様々な創作に書かれていますが、実際はどうだったのでしょうか。

二人の結婚生活と悲しい別れについてお話したいと思います。

当時としては晩婚だった長政との結婚

市の前半生は不明ですが、兄の織田信長や信包が姉妹の中でも特に市を大事に扱っていた為、信長の同腹の姉妹、つまり織田信秀の二番目の正室だった土田御前の生んだ娘だろうと言われています。

美男美女の多い織田家の中でもとりわけ美人であると言われており、永禄10年(1567年)頃、織田信長の娘分として、近江国を治めていた浅井長政と結婚します。

21歳での結婚と当時の大名の姫君としては晩婚で二度目の結婚だった。もしくは何かの事情があったのではないかとも言われますが定かではありません。

ただ、市は戦国一の美女と呼ばれた女性ですから、彼女の結婚は信長にとっては最強の切り札でした。政略結婚の道具以上に可愛くてしかたのない自慢の妹です。

そして、信長が浅井長政の才能に目をかけていた事はよく知られています。浅井家を継ぐ事になった長政の器量に信長が期待をかけ、市を嫁がせるのならばこの男だとやっと心が定まったのではないでしょうか。二人の結婚の目的は織田信長の京都への上洛を成功させる為、信長の平定した美濃から京都に至るまでの要所である近江国と同盟を結びたかったからだと言われています。

Sponsored Links

長政の市への思いやりは生涯変わる事がなかった

夫である浅井長政と市との夫婦仲は大変良かったと言われています。

現在残されている木像や肖像画から見ると、浅井長政はふくよかな面差しで優しげな人だったようです。

市とは美男美女の夫婦と言われ、二人の間には二男三女が生まれています。この三人の娘が戦国時代の波乱の時代を生きた浅井家の三姉妹です。

信長と同盟関係になったものの、浅井家では市は決して、歓迎される妻ではありませんでした。信長の送り込んだスパイだろうと警戒する身内の人々を取りなし、妻として愛情を持って接したのが夫である長政でした。

婚家で冷たく扱われて心細い思いをしていただろう市にとって長政の優しさだけが浅井家での頼りだったのでしょう。彼の市に対しての愛情は信長と対立し、朝倉家につく事になっても変わる事はありませんでした。

落城後も長政への愛を貫く

小谷城が落城する際、市も長政の妻として夫と共に死ぬ道を選ぼうとします。

それを説得し、織田家の陣営に娘達と送ったのも浅井長政自身でした。長政は市に娘達と共に生きて浅井家の血筋を伝えて欲しいと託して自害してしまいます。

市は敵の妹ではありましたが、長政にとっては大事な妻でした。それを生涯曲げずに貫いた彼は本当に市の事を愛していたのでしょう。

浅井家より信長の元へと送り届けられた市は再び信長の保護下に入りますが、浅井長政を慕い続け、再婚はしようとしなかったと言います。

信長もそれを許し、市と三人の娘達には贅沢な暮らしをさせたと言います。美しい市はバツイチとは言ってもまだまだ政略結婚の道具になりえたでしょう。

信長の性格を考えると妹がどう思おうが無理矢理再婚させてしまいそうですが、そうではなかったのです。それだけ市は信長にとって可愛い妹でした。
e62ee84779923ead08927a26905ae152_s

戦国一の美女の後悔と一途な想い

信長の没後、市は柴田勝家の正室として再婚します。秀吉と勝家の間で戦いになり、とうとう勝家が自害を選ぶ際、勝家もまた市に逃げるように勧めます。

この時、市は小谷で逃げたのにまた逃げる事は出来ないと答え、三姉妹に織田と浅井の血を守るように伝えて勝家と運命を共にします。

長政と共に死ななかった事は終生市の後悔だったのですね。

再婚相手の勝家には気の毒な話かもしれませんが、市もまた生涯長政を愛し続けたのでしょう。

Mana

投稿者プロフィール

歴史が好き!!の勢いで突っ走る歴史オタクのライターです。
その時代に生きた人々の文化や偉人達の人間味あふれるエピソードに興味津々。鎌倉や京都、全国の史跡を訪ねつつ温泉や美味しい物を楽しむのが何よりの幸せです。
歴史のオモシロ話を読みやすい文章でお届けできるように頑張ります。

この著者の最新の記事

関連記事

ページ上部へ戻る