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織田信長と森蘭丸は禁断の関係だった!?

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今回は、ちょっと気になるアノ話に触れてみようかと思います。

織田信長と森蘭丸。この2人の名前が並んで出てきたら、察しがつく鋭い方も多かろうと思います。

いわゆる、男色関係というのは、実際にこの2人の間にあったのでしょうか。

そもそも、当時はこういうことが一般的だったのでしょうか。

本当の2人の関係は!?

森蘭丸は、1577年(天正5年)から織田信長の小姓として弟たちと共に仕えるようになりました。

小姓の役割は、主君の身の回りの世話、雑用、それに加えて事務仕事がありました。主君の男色の相手としての役割という側面ばかりがクローズアップされがちですが、秘書の役割を果たすために作法をよく知っていなくてはならず、緊急事態には主君を守れる武芸を身に着けていることが求められていたのです。蘭丸は、実務面でも非常に有能であったため、信長には重用されました。

また、類稀なる美少年だったとして後世に伝えられていますが、本当にそうであったのかは、確かな資料がありません。江戸時代後期の「真書太閤記」(栗原柳庵・編)には「色白くして長高く」とありますが、この書物は講談のネタであったりもするので、真偽のほどは不明です。

同じく後世に伝わるエピソードとして、信長が、蘭丸のことを「自慢できるもの」として挙げているそうですが(もう2つは白斑の鷹と青い馬)、これも出所がはっきりしません。

蘭丸と信長の間の逸話は、蘭丸の機転の良さや才気を伝えるものが多く、セクシャルな話は見られません。そのため、男色関係にあったというのは、もしかすると後世の創作なのかもしれません。

もちろん、当時は小姓を男色の相手とする風習はありましたが、信長と蘭丸に関しては、本当のところはわからないのです。

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当時は男色が一般的!?

日本における男色の歴史は長く、古事記や日本書紀からすでに記述がみられます。やがて、僧の世界から、貴族、武士へと広がりました。そのため、男色を好むことは決して異常なことではなかったのです。それは信長や蘭丸が生きた戦国時代も同様でした。

多くの戦国大名が小姓を男色の相手として召し抱えていたことは事実です。戦場には女性を連れて行くことはできませんし、その一方で、臣下との結束強化のためにそういう関係になることもありました。また、小姓は常に主君の傍に控えて世話をしているためとても距離が近く、関係が親密になることもままあることでした。

いつ誰が裏切るともわからない戦国時代にあって、男色によって結び付きを強めようとすることは、むしろ自然だったのかもしれません。

他にもある男色関係のウワサ!

織田信長と前田利家

数え上げるときりがないほど、男色の噂をされる人物は歴史上に存在します。

信長と、若いころに小姓をつとめていた前田利家との間には関係があったといわれています。出所は加賀藩の資料「亜相公御夜話」(あしょうこうおんやわ)というものです。

その他の武将

信長でなくても、ほかの戦国武将にもそのような話は残されています。

武田信玄は、男性の恋人に送ったという詫び状が残されています。浮気の釈明らしいですが…人間味がありますよね。

大内義隆の場合、謁見に来たフランシスコ・ザビエルに男色を批判されています。また、部下の陶隆房(のちの陶晴賢〈すえはるかた〉)と懇ろになり、和歌を送ったエビソードが伝えられています。後に謀反を起こされてしまうのですが、なんとも哀しい結末です。

伊達政宗も、小姓であった只野作十郎に宛てて手紙を送っています。作十郎と他の男性との浮気を疑い、責めたことを詫びる内容です。

By: t-mizo

まとめ

信長と蘭丸の関係についてははっきりとした答えを出せませんでしたが、男色が時には単なる快楽以上の結び付きを生んでいたことは確かなようです。男女の関係とは少し異なる部分があるがゆえに、興味をひかれてしまうのかもしれませんね。

ちなみに、蘭丸の父・可成(よしなり)や兄・長可(ながよし)は、勇猛な武将でした。特に長可は「鬼武蔵」と呼ばれるほどで、気性も激しく、筋骨隆々の偉丈夫だったとか。蘭丸は、本当はどうだったのしょう。ゲームなどで描かれる彼の様に美形であることを祈りたい気がします。

xiao

投稿者プロフィール

歴史と犬の話題があれば生きていける、そんな人間です。
平安時代と戦国時代が好きですが、調べ出したらどの時代でも面白いです。歴史って本当に面白いものですね。
「トリビア」な話題を、みなさんにわかりやすく面白く読んでいただけるように頑張ります。

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