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東郷平八郎のラベルがついたビールがあるって本当!?

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元帥海軍大将だった東郷平八郎。

日露戦争時においては「三笠」に上座して、当時世界屈指の戦力を誇ったロシアのバルチック艦隊を撃破したことで世界の注目を集め、アドミナル・トーゴ―(東郷提督)としてその名をとどろかせました。

そんな彼の肖像画がビールのラベルになっているのですが、このビールはどこで作られているのでしょうか。

トーゴ―ビールの製造元

東郷平八郎の肖像画をラベルにしたビールはフィンランドのタンペレ市にあったPyynikki(ピューニッキ社)が製造・販売していました。

このビールは東郷平八郎のものだけではなく、Amiraali(アミラーリ・提督の意)シリーズとして、世界各国の提督の肖像画が使われていました。

つまり、正式名称は「トーゴ―ビール」ではなく、「Amiraaliビール」であり、その中の一つとして東郷平八郎のラベルが使用されていました。

1970年、ピューニッキ社はこのアミラーリビールの製造を開始します。翌年、東郷平八郎のラベルがついたものが発売されます。1983年にはこのアミラーリビールが日本に初輸入されました。

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アミラーリビールのラベルに使用された提督

日本人の中では東郷平八郎の他には、東郷と同じ元帥海軍大将の山本五十六が使われていました。

その他にはイギリスのネルソン提督、日露戦争時のロシアの海軍司令官(つまり東郷の敵)であったマカロフ提督、ロジェストヴェンスキー提督など24名の提督のラベルが使用されていました。

トーゴ―ビールのその後

この東郷平八郎のラベルがついたものを含むアミラーリビールを製造・販売していたピューニッキ社はその後倒産し、Sinebrychoff(シネブリコフ社)に吸収され、このアミラーリビールシリーズはそのまま受け継がれて製造されていました。

しかし、1992年についに製造中止の憂き目にあってしまいました。

10年の時を超え、ビール復活

2002年、最初の製造元であったピューニッキ社と同じ、タンペレ市にあるKoskipanimo(コシキパニーモ社)がシネブリコフ社からライセンスを受け、アミラーリビールを製造を始めました。

この会社から出された期間はわずか数年でしたが、2004年にはシネブリコフ社が再度アミラーリビールの製造を始めました。

日本で買える、「トーゴ―ビール」

「東郷提督のラベルのアミラーリビール」、いわゆる「トーゴ―ビール」は現在、日本でも販売されています。

これは日本人の要望に応えた日本の輸入業者がオランダ製のビールにアミラーリビールのラベルを貼ったものを「復刻版」として販売を開始しました。

その後、日本国内で製造されている復刻版が出ています。

「海軍カレー」などでも知られる「株式会社 調味商事」が神奈川県横須賀市で店舗を構えている他、インターネットでも購入することができます。

Sakura

投稿者プロフィール

天智天皇~称徳天皇朝が好きな一児の歴女ママです。
夢は奈良の明日香村付近に住んで、その時代の古墳やゆかりの地巡りを満喫したいなと思っています。
皆さんに読みやすく、そして分かりやすく面白い文章をお届けしたいです。

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