Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!

源頼朝と北条政子 2人の子供の運命とは?

Sponsored Links

源頼朝と北条政子は、1177年に結婚しました。源頼朝30歳、北条政子20歳の頃です。

結婚の翌年には、長女・大姫が生まれます。

続いて、1182年に長男・頼家、1185年に次女・乙姫、1192年に次男・実朝が生まれ、2人の間には4人の子供がいました。

今回はその子供たちの運命について、歴史を紐解きます。

悲恋の姫君、長女・大姫

源頼朝と北条政子の長女・大姫は5歳の時に、人質として鎌倉に連れてこられていた木曽義仲の嫡男・義高(当時11歳)を将来の夫と決められます。

親が決めた結婚でしたが、幼い2人の様子は仲睦まじく、特に大姫は義高を慕っていました。

しかし、その翌年に木曽義仲は源頼朝と戦い、敗死してします。

源頼朝は将来の謀反の芽を摘むため、まだ12歳だった義高を処刑するよう命じます。

それを知った大姫は、義高を女房に化けさせ屋敷から逃がします。

ですが、義高は発見され、源頼朝の家来により殺されてしまいました。

大姫は悲しみのあまり、心を閉ざして引きこもります。

北条政子は「討ち取った者の配慮が足りない!」と激怒し、源頼朝は命令通りに義高を殺した家来だというのに、その家来を晒し首にしてしまいました。

その後も、源頼朝は大姫に対し、新しい縁談話をとりまとめてきますが「他の人と結婚するくらいなら、海に身を投げる」と大姫は拒絶します。

また、北条政子も大姫を慰めるために、義高の供養を盛大に行いますが、大姫は義高を思い続け、ついには20歳で病死してしまいました。

『承久記』には、大姫が亡くなった後、北条政子が自分も死のうと思うほどに悲しみ、源頼朝が慰めたと記されています。

Sponsored Links

若くして将軍になった長男・頼家

長男・頼家が12歳の時、父である源頼朝と巻狩りに出かけ、初めて鹿を射止めました。

この時代、少年が初めて狩りに出て獲物を得た際には、披露して祝う風習がありました。

源頼朝は大喜びし、北条政子に報告の使いを送りますが、政子は「武士の息子なら当たり前の事でしょう」と言い使者を追い返したと言われています。

このように源頼朝からは嫡男として認められていた頼家ですが、源頼朝の急死により17歳の若さで鎌倉幕府の2代将軍となります。

しかし、将軍となって3ヶ月後には、北条氏などの御家人13人による合議制がしかれ、頼家が直に政治を行うことができなくなりました。

なぜなら、頼家の乳母、側室などは比企氏から選ばれており、頼家は比企一族を寵用する傾向があったからです。

頼家と縁遠くなった北条氏は警戒し、ついに、頼家が21歳で病気で危篤に陥った際に、弟・実朝を第3代将軍としてしまいます。

これに怒った頼家は、比企氏と共に反乱を起こしますが、失敗し、比企一族は滅亡、頼家は修善寺に幽閉されます。

その翌年、頼家は入浴中に刺客に襲われ、殺されてしまいました。

houjyoumasakozou3

甥に暗殺された、次男・実朝。残された北条政子の胸中は?

次男・実朝は、兄・頼家の失脚により、12歳にして将軍となります。

実朝は、歌を詠む事が好きで、歌人で有名な藤原定家から『万葉集』を贈られたときには「これ以上のお宝があるだろうか」と大喜びするような文学青年でした。

すでに鎌倉幕府の実権は北条氏が握っており、政治に興味のない実朝と北条氏の関係は、悪くなかったと思われます。

しかし、実朝27歳の頃、鶴岡八幡宮を参拝した際に、参道の銀杏の木に隠れていた公暁(長男・頼家の子)に暗殺されてしまいました。

公暁は、暗殺後に「次は自分が将軍になる番だ」と言ったといわれています。

次男・実朝には実子がおらず、公暁も間もなく捕えら殺されてしまいました。

既に次女・乙姫は、13歳で病気により急死しており、ここで正式な源頼朝の血筋は途絶えてしまいます。

北条政子は、実朝の暗殺事件を深く嘆き「子供を全員失い、終わりだと思いました。もう死んでしまおうと考えました」と残しています。

しかし、頼家、実朝の暗殺は、北条氏の手によるものでは?という説があり、政子は自分の子供たちが暗殺されてしまうことを知っていた可能性があるのです。

その後、北条政子は鎌倉幕府の存続のため、力を尽くすます。

その姿には「子供たちの犠牲を無駄にはしない」という母の強い決意を感じます。

関連記事

ページ上部へ戻る