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日露戦争 日本海海戦での丁字戦法とは

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日本海海戦とは、1904年に始まった日露戦争の海戦のことです。この頃の日本とロシアの国力の差は歴然としていました。客観的にみても圧倒的不利な状況下で日本は、バルチック艦隊に壊滅的な打撃を与え勝利したのです。この時に使われたのが丁字戦法です。

後に「東郷ターン」とも呼ばれる丁字戦法とはどういったものなのでしょうか。

丁字戦法について

この戦法は東郷 平八郎の参謀秋山の知人に殿様の息子がいて、その人から村上水軍の古い兵書の中にあった1つの戦術とも言われている。

実際の戦艦の動きとしては、艦隊が一直線に数珠つなぎになった陣形で、「丁」の字の縦棒が敵艦の位置。それに対して、「丁」字の横棒に、右或いは左から横切る戦法を丁字戦法といいます。

ちなみに「丁」かアルファベットの「T」を使った「T字戦法」という表記もあるようです。では、丁字戦法の利点はどこにあるのでしょうか?

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丁字戦法の利点

縦に並んだ敵艦に対して横切る様に前方を通ると、敵艦は前方の砲しか使えません。反対に側面を見せて横切ると最大砲門数を使って、進んでくる敵艦を順番に集中砲火できるのです。

敵艦は、使える砲門が少ない上に、どの艦を攻めるか定めることが出来ず1つの致命的な打撃を受けにくくなります。

丁字戦法の弱点

この陣形をとるといっても敵艦も味方も動いてる訳ですから動きながら丁字にしなければならないので陣形が保つのが難しくなります。

敵艦との位置と動きを考えて回頭するタイミングの適切な判断が重要になります。上手く陣形が取れても敵艦の前を通過して戻るまでに逃げられてしまうことも考えられます。

日本海海戦での丁字戦法

では、実際の日本海海戦で丁字戦法はどうだったのでしょうか?

1905年5月27日バルチック艦隊を発見した日本の連合艦隊は出撃します。

バルチック艦隊と至近距離ですれ違う様に見せかけておいて直前で方向転換してバルチック艦隊の進路を塞ぎます。の時、実際の陣形は丁字というよりも「イ」の字に近い陣形になり、ロシア艦隊と同航戦になりました。そのため先頭の旗艦三笠が集中攻撃を受け大きな被害と犠牲者を出してしまいました。

この戦いの結果、日本は主たる艦は失うことなく、バルチック艦隊の艦でウラジオストク軍港に着いた軍艦は巡洋艦1隻と駆逐艦2隻のみで、日本の連合艦隊の勝利に終わりました。

日本海海戦の出撃の際、連合艦隊は「敵艦隊見ユトノ警報ニ接シ連合艦隊ハ直チニ出動、コレヲ撃滅セントス。本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」と大本営に打電しています。

当時の艦にはZ旗を掲ていました。「Z」はアルファベットの最後の文字で、この戦いに敗れれば後がないという意味だったそうです。現代の私達は連合艦隊の勝利を知っていますが、圧倒的優位と予測されていたロシアを目前にした当時の軍人達は、どんな覚悟でこの言葉を打電し、戦いに臨んだのでしょうか。

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