徳川家康の血液型は何型? 戦国武将の血液型を徹底解剖
血液型占いなど、こんなに血液型がおおっぴらに語られる国は日本くらいなのだそうです。
こうした血液型に関する興味は、なんと戦国武将にもおよび、彼らの血液型も次第に明らかになってきました。
天下を統一した徳川家康は何型なのでしょう?信長は?秀吉は?謙信は?信玄は?
そもそもなんでそんな昔の人の血液型がわかるのでしょうか?
戦国武将たちの血液型と根拠
戦国武将たちの血液型については「血液型人間学」を世間に知らしめた能見俊賢氏の『血液型で読み解く日本史』(新潮社,2006)にまとめられています。
まずは家康の血液型の前に、戦国武将たちの血液型とその根拠を紹介します。
- 織田信長:A…血痕や遺髪
- 真田幸村:A…遺髪
- 武田信玄:A…血判や遺骨
- 伊達政宗:B…遺髪や遺骨
- 豊臣秀吉:O…遺品や血判
- 上杉謙信:AB…血判
なるほど確かに血判状や遺骨がありますから、血液型がわかってしまうんですね。
家康は何型?
では本題の徳川家康は何型なのでしょうか。
実は家康の血液型はわかっていません。
なぜかといえば、遺骨が久能山東照宮に祭られてしまっているからと考えられます。生前人間だったとはいえ、さすがに神様を掘り出すわけにはいきませんから。
しかし、家康の子孫、つまり秀忠以下の将軍の血液型はわかっています。
徳川氏の菩提寺・増上寺が戦災により廃墟となってしまったため、昭和32年夏ごろから改葬されたからです。
これにより7人の血液型が明らかになっています。
- 秀忠(家康の子):O
- 綱重(秀忠の孫):O
- 家宣(綱重の子):O
- 家継(家宣の子):A
- 家重(吉宗の子):A
- 家茂(家斉の孫):A
この7人は家康の血を受け継いでいますので、少なくともABではないということがわかります。
そうなると、AかBかOということになるのですが、これ以上は想像の域を出ません。
「血液型人間学」で血液型を想像すると…
もちろん想像の域を出ない話なのですが、能見氏の「血液型人間学」で家康の血液型は何型と考えられるでしょうか。
- A:思いやりがあり、サービス精神旺盛。慎重・堅実で我慢強く勤勉。
- B:マイペースで自由奔放。楽しいことが大好きでさみしがり屋。
- O:現実的でロマンチスト。面倒見がよく、小さなことにこだわらない。
というのが一般にいわれている性格です。(もちろん医学的にも心理学的にもまったく裏付けはないことなのですが)
「鳴かぬなら鳴くまで待とう ほととぎす」という句から見れば、我慢強い「A」といったところでしょうか。
語り伝えられている逸話などから歴史上の人物の血液型を想像するのはなかなか面白いものですが、輸血の必要もない今となってはわかったところでどうということもないような気がしてしまいます。
しかし天下人・家康と同じ血液型なら少し嬉しい(?)かもしれませんね。