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篭城の名手北条氏康 彼の勝利の秘訣とは!?

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北条氏の祖:北条早雲以来北条氏の本拠地となった小田原城は難攻不落の城として知られています。

中でも三代目:北条氏康の時代にはあの上杉謙信や武田信玄の軍ですら小田原城を落とせなかったと伝わっています。

ここから氏康は篭城戦の名手とも言われますが、彼は何故上杉、武田氏を退ける事が出来たのでしょう。

その理由を探ってみたいと思います。

篭城戦をする意味とは

篭城戦とは城に立て篭って敵の攻撃を耐え凌ぐ戦い方であり、戦況が不利になり最後の抵抗としてする物のようなイメージがあるかもしれません。

ですが、篭城戦の基本は援軍が来るまでか兵力を整える、もしくは相手が諦めざるをえない状況を待つ、時間稼ぎの戦法なのです。

また、城を囲むだけでも敵側は多くの兵力を使いますから、そこまでして何も収穫がないという状況では敵の総大将の面目は丸つぶれ、つまり篭城戦は成功なのです。

それを踏まえて上手く篭城戦という戦法を取ったのが北条氏康でした。

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上杉謙信、10万の兵力との戦い

永禄4年(1561年)上杉謙信が十万の兵を率いて小田原侵攻へと侵攻しました。

北条氏の同盟国である今川氏は義元が桶狭間の戦いで敗れて弱体化、武田氏の援軍もあてになりません。しかも攻めてくるのは当時でも既に名高い戦上手の上杉謙信です。

それだけでも兵の士気は下がってしまうのですから、まともに戦っても勝目はありません。そこで氏康は小田原城への篭城戦を決意します。

ぴったりと門戸を閉めて立て篭った氏康に対し、上杉謙信はわざと総大将である自分の姿を見せたりと挑発します。

ですが、そこで討って出ては疲弊するだけだと氏康も分かっていました。どんなに謙信が挑発しようが知らぬ存ぜぬでじっと小田原城に立てこもり続けたのです。

上杉謙信が盟主となった十万の兵力の内、謙信自身の率いる軍は越後からはるばる行軍してきた兵達でした。彼らへの補給は時間と共に枯渇していきます。

篭城する側ではなく、城を囲む方が物資に困窮していくという逆転の現象が怒ってしまいます。

結局の所10ヶ月が経過した所で謙信は小田原城攻略を断念しました。篭城戦は氏康の勝利で終わったのです。

武田信玄相手に篭城するも結果は負け戦

永禄12年(1569年)北条氏にまたしてもピンチが訪れます。

徳川家康と結んだ武田信玄による今川氏への侵攻によってそれまでの武田氏との同盟関係が崩れてしまったのです。武田信玄は上杉氏との和睦や北関東の勢力との同盟によって北条氏に圧力をかけ、とうとう小田原城を包囲してしまうのです。

この時に氏康が取った作戦も得意の篭城戦。武田軍の衰弱を待つ構えでしたが、実は信玄には小田原城を攻略しようというつもりはなかったようです。

兵力も二万程度で、北条氏が挑発に乗らないと分かるとわずか4日で撤退してしまいます。

しかし、ここで氏康は痛恨のミスをしてしまいました。兵力の少ない武田軍を挟み撃ちにしようと嫡男氏政に信玄の後を追わせますが、武田軍の機動に追いつけず、三増峠で待ち受ける北条氏邦、氏照との挟み撃ち作戦は失敗し、信玄を甲斐に帰還させてしまいました。

一応、信玄に小田原城を落とさせなかったという点では篭城戦は成功していますが、戦の結果としては信玄に軍配が上がったようです。
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北条氏の篭城戦と豊臣秀吉

北条氏康が篭城戦の名手と言われたのは敵方の挑発に一切乗らず、包囲を諦めざるを得ない状況まで待ち続ける忍耐強さでした。

彼の篭城戦の秘訣は小田原城と共に氏政へと受け継がれました。秀吉の小田原征伐でも北条氏は篭城戦で耐え抜こうとしますが、相手は十分に兵力と補給を確保し、抵抗勢力もいない天下人豊臣秀吉。

敵方が補給面や、他勢力の介入などの理由で包囲を解く事をあてにした篭城戦は通用しませんでした。

難攻不落と呼ばれた小田原城は秀吉の手に落ち、北条氏は滅亡の道を辿る事になります。

Mana

投稿者プロフィール

歴史が好き!!の勢いで突っ走る歴史オタクのライターです。
その時代に生きた人々の文化や偉人達の人間味あふれるエピソードに興味津々。鎌倉や京都、全国の史跡を訪ねつつ温泉や美味しい物を楽しむのが何よりの幸せです。
歴史のオモシロ話を読みやすい文章でお届けできるように頑張ります。

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