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ハゲてるわけじゃない! ザビエルの髪型には実は名前があった!

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ザビエルというと、あの頭のてっぺんがつるんと禿げた髪型が印象的ですが、実はあの肖像画はザビエルの死後80年も経ってから描かれたものなんだそうです。

しかも、あれは生理現象で禿げたのではなく、そういう髪型だといいます。

あの髪型の名前は何と言うのでしょうか。また、実際はどんな髪型だったのでしょうか。

禿げではなく剃髪

私たちがよく知るザビエルの肖像画のような髪型は「トンスラ」といいます。

トンスラは、カトリック教会の修道士の髪型として知られており、鉢巻きのように頭髪を残すものです。一説には、イエス・キリストが磔となった際にかぶせられていたいばらの冠を表しているといわれています。

つまり、禿げいていたのではなく、剃髪していたというのが実際のところなのです。

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トンスラですらない?

上の絵からもわかるように、トンスラは鉢巻き状に髪を残しますので、私たちのよく知るザビエルの肖像画の髪型はトンスラですらないということがわかると思います。

また、ザビエルの所属していたイエズス会ではトンスラの習慣がなかったといわれていますので、そもそもトンスラではなかった可能性が高いのです。

ではなぜザビエルはあんな髪型で描かれてしまったのでしょうか。

誰がいつ何のために描いた?

ザビエルの肖像画は、イエズス会が布教活動の中で日本人画家の手ほどきをし、1622年以降に製作されたのではないかと考えられています。

よくみると、肖像画の下の黄色の部分に日本語が書かれていることに気づくと思います。

1622年以降と考えられているのは、肖像画の下に「S・P・FRACISCUX・・・」と名前が記されていることによります。最初の文字「S」は聖人であることを表していて、ザビエルが聖人に列せられたのは1622年だからです。

作者は不明ですが、キリシタン画家ペテロ狩野源助ではないかとする説があるそうです。

1622年といえば禁教令が敷かれていた時期です。そんな中ひそかに礼拝するために描かれたと考えられ、1919年に隠れキリシタンだった家から発見されました。

肖像画のモデルは?

この肖像画は輸入された銅版画を手本にして描かれたものと考えられています。

そのモデルとなった絵がこれです。

これは1619年以前にヒエロニムス・ヴィーリクスが製作した銅版画「フランシスコザビエル」です。

胸の前で手を交差させているところや、口元から文字が出ているところ、首の角度まで似ていますね。

そしてよく見ると頭のてっぺんの神がうっすらとないように見えなくもありません。

モデルとした絵が禿げていたのだから、それの模写が禿げていても当然です。

実際は?

ザビエルの肖像画はもう一枚あります。

こちらはカトリック山口ザビエル記念聖堂に飾られていたもので、スペイントレドの教会にあったものを模写したものです。

確かに頭頂部もふさふさです。

しかしながら、こちらは約200年前に描かれたとされていますので、ヒエロニムスの肖像画よりも後に作成されたものであることが気になります。

それに見えていないだけかも。。。

カトリックの宣教師ならトンスラだったはずというヒエロニムスの思い込みによるものなのか、それともトンスラではなく本当に禿げていたのか。

真相を知るためには、振り返ってもらうしかありませんが、聖人相手にそんな失礼なお願いはできませんし、今となっては「神のみぞ知る」というしかありません。

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