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西郷隆盛の本当の顔はあの写真とは違う?

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今も人気のある維新の三傑・西郷隆盛。

「西郷どん」という愛称でも親しまれ、その名を聞けば顔も思い出せる人がほとんどではないでしょうか。

しかし、私たちの思い出すあの顔は西郷の本当の顔とは違うといわれています。

本当はどんな顔だったのでしょうか?

西郷隆盛の肖像画

もっとも有名な西郷隆盛の肖像画は、西郷がなくなった翌年1878年にイタリア人画家・キヨソネが西郷を知る人から話を聞いたり、弟・従道や父方の従弟・大山巌の写真を参考に描いたものです。

その結果、上半分を従道の顔、下半分を大山巌の顔を合成したものが完成したそうです。

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確かに鼻やまゆ毛が弟・従道と似ている気がします。

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というのも、西郷は大の写真嫌いで、明治天皇が西郷の写真を欲しいと言ったときもそれを断るほどでした。写真好きだった同郷の大久保利通とは対照的です。

幕末以降いたるところで暗殺が行われていましたので、写真を撮らないことで顔が知れることを恐れていたからとも考えられています。

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「上野の西郷さん」に妻は

肖像画と同じくらいなじみ深い西郷隆盛の姿である上野恩賜公園の西郷隆盛像。

「上野の西郷さん」として親しまれているこの像も、西郷隆盛の姿を伝えてはいないといわれています。

というのも、像の公開に招かれた西郷隆盛の妻・糸子の発言が原因です。

「宿んしはこげんなお人じゃなかったこてぇ(うちの人はこんな人じゃなかったよ)」

そもそもこの像は前でも触れたキヨソネの肖像画を基に作られていますので、当然本人そっくりというわけにはいかなかったでしょうが、この像を作成し、彫刻家として名高い高村光雲も、糸子のこの発言を聞いたらさぞがっかりしたことでしょうね。

しかしながら、のちに糸子は顔が似ているかどうかということを言ったのではなく、西郷の服装などに対しての落胆だったという解釈がされています。

当時の銅像といえばどれもスーツ姿の正装。それに対して「上野の西郷さん」と呼ばれるようにこの像は浴衣姿。

西南戦争での逆臣の汚名を晴らす意味合いもあった西郷隆盛像の建立を糸子も楽しみにしていたでしょうから、残念な気持ちになったのも当然かもしれませんね。

本人じゃない?幕末の写真

幕末期には写真撮影の技術が伝えられ、多くの人の写真が伝えられていますが、実際には本人ではないと考えられている写真もあります。

たとえば、坂本龍馬の愛妻として知られるお龍。彼女のこの写真も別人ではないかという説があります。

一説には、当時西園寺公望や木戸孝允(桂小五郎)、伊藤博文にも愛された伝説の美人・江良加代ではないかといわれています。

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他にも、将軍家茂の正室であり孝明天皇の妹・和宮。そもそも替え玉説まである和宮ですが、この写真も別人という説があるそうです。

これは古写真研究家・森重和雄氏が提唱したもので、彼によれば昭憲皇太后の姉で大和郡山藩・藩主の正室・柳沢明子だというのです。

1902(明治35)年に雑誌『太陽』に掲載されていたということなのですが、雑誌『太陽』のミスでは?とも思われます。

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もう一人、新撰組三番隊隊長・斎藤一も写真がありません。

彼の肖像として使用される肖像画は斎藤の長男を基に描かれたものだそうです。

斎藤は出自や経歴もよくわかっていないところが多く、その素顔まで謎に包まれているのです。

写真でなく絵であるせいか、耳もとがっていてなんだか不気味な感じがしてしまうのは私だけでしょうか。

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「西郷どん」として親しまれるその姿

最近、源頼朝像が別人である説が強まり、教科書でも”伝”とつけられるようになりました。

しかしながら、そんなこと今更いわれても頼朝といわれればあの顔を思い出してしまう人はまだまだ多いはずです。

現在のところ西郷隆盛の写真は出てきておらず、本人も一枚もないと語っていたそうですから、これからも出てくることはないかと思われますが、もし今後本人の写真が出てきて、キヨソネのあの写真とは似ても似つかなかったとしても、私たちはそれを「西郷隆盛」として受け入れることはできないかもしれません。

多くの御土産に描かれ、マスコットとしてグッズにもなっている「西郷どん」。

本当の顔がわかってもあの親しみのもてる姿は変わらず愛され続けるのではないでしょうか。

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